「スパイ」とは誰か――各国の実例に見る監視と統制
笹本潤・藤木邦顕・神戸秀彦(編著)
2026年10月29日発売
「スパイ」と言われるのは、あなたかもしれない。
急速に浮き上がってきた「スパイ防止法」。アメリカ、韓国などで起きてきた人権侵害、日本で繰り返されてきた市民監視の事例を検証し、戦争準備と一体で進む監視・統制強化の危険性を問う。
「2025年10月、高市内閣が発足し、事態は一気に危険な方向へと加速した。自民・維新の間で、「インテリジェンス・スパイ防止関連法制」の制定が合意され、2026年5月には早くも「スパイ防止法」の第一段階(「スパイ防止」の組織法の制定)であるといえる「国家情報会議設置法」が制定された。
2026年秋以降には第二段階(「スパイ防止法」の作用法の制定)がめざされ、将来的には、第三段階(「対外情報庁(JCIA)」の設置)がめざされよう。
私たちは、「スパイ防止法」制定の動きを、このまま座視しているわけにはいかない。本書を手に取られた方々が、本書を、第二段階を迎えつつあるこの重大な課題向き合うための糧としていただければ幸いである。」(はじめにより)
もくじ
はじめに――戦争準備とスパイ防止法(田中俊、神戸秀彦)
第1章 新たな弾圧立法=スパイ防止法(藤木邦顕)
第2章 外国代理人登録法とは何か――アメリカ・韓国に見る運用の実態(笹本潤)
第3章 アメリカの外国代理人登録法(長岡徹)
第4章 韓国・国家保安法への二つのQ&A(シン・ユンギョン)
第5章 インテリジェンス機関による人権侵害(斎藤裕)
第6章 国家情報会議設置法の問題性(安達光治)
おわりに――市民的自由を守るための連帯を(神戸秀彦)
資料 国家情報会議設置法
著者について
笹本 潤 (ササモト ジュン) (編著)
弁護士、博士(国際貢献)。日本国際法律家協会副会長、アジア太平洋地域法律家連盟(COLAP)会長、国際民主法律家協会(IADL)執行部。COLAPやIADLの活動を通じて世界とアジアの平和・人権問題に取り組んでいる。
藤木 邦顕 (フジキ クニアキ) (編著)
弁護士。日本国際法律家協会理事、自由法曹団全国常任幹事、日弁連憲法問題本部委員、近畿弁護士連合会憲法問題協議会委員、大阪憲法会議幹事長代理。労働組合・諸団体とともに集会など憲法運動に取り組んでいる。
神戸 秀彦 (カンベ ヒデヒコ) (編著)
関西学院大学司法研究科教授。民科法律部会関西支部(関西民科)事務局長、日本国際法律家協会理事。

「スパイ」とは誰か――各国の実例に見る監視と統制
2026年10月発売
A5判並製、96ページ、1100円(税込)
書籍 978-4-86863-011-1

