銀行家クラブを解体せよ――金融をわれらに

巨大金融機関の権力はどこから生まれたのか。暗号通貨の台頭は何をもたらすか。公正で安定した金融への変革は可能か。

アメリカを代表する進歩派経済学者による、理論・歴史・政策・運動の集大成。

「本書で私は、銀行家クラブとクラブ・バスターズとの闘いを描く。それは私たちが公正で効果的で平等な金融システムを手に入れられるかどうかの闘いだ。」


もくじ

日本語版に寄せて

まえがき

第I部 退屈な銀行業から狂騒の銀行業へ

第1章 金融のジキルとハイド
第2章 退屈な銀行業と資本主義の「黄金時代」
第3章 狂騒の銀行業――銀行家がつくった世界
第4章 銀行家はエッセンシャル・ワーカーなのか

第II部 銀行家クラブと金融の権力
第5章 銀行家クラブの解剖学
第6章 ロビイストと政治家vs.クラブ・バスターズ
第7章 FRB――銀行家クラブの会長
第8章 金融規制当局とその法律家たち
第9章 非金融企業の豹変――CEOの金融化
第10章 銀行家クラブの経済学

第III部 金融をわれらに
第11章 万人のための金融規制
第12章 銀行家のいない銀行業――社会的ニーズを満たす金融
第13章 銀行家クラブを解体し、民主主義を取り戻す

付表 ニューディール型規制構造への銀行家クラブによる攻撃

訳者解説(小倉将志郎・徳永潤二)
訳者あとがき(徳永潤二)

ジェラルド・エプシュタイン  (Gerald Epstein)  (著)

マサチューセッツ大学アマースト校経済学部教授、同大学政治経済研究所(Political Economy Research Institute:PERI)共同所長。金融制度、金融政策、金融史を専門とする進歩派経済学者の代表的存在。邦訳のある著書に、『MMTは何が間違いなのか?――進歩主義的なマクロ経済政策の可能性』(東洋経済新報社)ほか。

徳永 潤二  (トクナガ ジュンジ)  (訳)

獨協大学経済学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校経済学部・政治経済研究所およびニューヨーク市立大学(CUNY)ジョン・ジェイ・カレッジ経済学部客員研究員も歴任。主な専門分野は国際金融論。主著はDollar Dominance: Fundamentals, Nature, and Present Structure, Routledge, 2026、『アメリカ国際通貨国特権の研究』(学文社、2008年)。

小倉 将志郎  (オグラ ショウシロウ)  (訳)

中央大学経済学部教授。主な専門分野は金融論、アメリカ経済論。主著は『金融化する世界――資本主義の構造変化と現代企業行動の本質』(日経BP、2025年)、『ファイナンシャリゼーション――金融化と金融機関行動』(桜井書店、2016年)ほか。

小林 陽介  (コバヤシ ヨウスケ)  (訳)

東北学院大学経済学部准教授。主な専門分野は金融論、証券市場論。主著は「信用理論と中央銀行――最近のFRB金融政策との関連で」『季刊経済理論』第61巻第3号、2024年、「グローバル金融危機後の米国シャドーバンクの動向」『証券経済研究』第124号、2023年。


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