寡頭制と闘え!


民主社会主義者として絶大な支持を集め、反トランプ運動を率いるバーニー・サンダース。大金持ちの支配をくつがえし、もっと良い世界をつくるために。全米の人々の心を震わす連帯の呼びかけ。


著者・訳者略歴

バーニー・サンダース  (バーニーサンダース)  (著)

Bernie Sanders アメリカ合衆国連邦議会史上で最長の任期を務める無所属議員。2016年と2020年、大統領選挙の民主党候補の指名獲得をめざして闘った。バーモント州バーリントン市長を8年、連邦下院議員を16年務め、現在は上院議員の4期目を務めている。妻のジェーンとバーリントンで暮らし、4人の子ども、7人の孫がいる。

中村 みずき  (ナカムラ ミズキ)  (訳)

中村みずき(なかむら・みずき)脱軍事化、脱植民地化を主なテーマに、翻訳・通訳、執筆、ツアー企画などをおこなう。訳書にデニ・ムクウェゲ著『勇気ある女性たち――性暴力サバイバーの回復する力』(大月書店)、共著に Peace Action: Struggles for a Decolonised and Demilitarised Oceania and East Asia (Left of the Equator Press) 。

三牧 聖子  (ミマキ セイコ)  (解説)

三牧聖子(みまき・せいこ)1981年生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門はアメリカ政治外交。著書に『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版会)、『Z世代のアメリカ』(NHK出版新書)ほか。近刊『「アメリカの戦争」と世界危機』(岩波書店、共編著)。

目次

1 寡頭制とは何か?
2 トランプ、寡頭制、権威主義
3 グローバルな寡頭制――億万長者が勝利し、世界は苦闘する
4 人々は成し遂げた、私たちもできる――歴史の教訓
5 寡頭制と闘う
6 ここからどこへ向かうのか?

まえがき

2025年1月、私は「寡頭制(オリガーキー)と闘う」ツアーを開始した。すぐさま、その熱烈な反応に驚かされた。共和党支持の州、民主党支持の州を問わず全国各地で、それまでに見たこともないほど多くの人々が集まってきた。トランプと寡頭支配層に対する闘いに加わり、政府と国の主導権を取り戻すため結集した人々だった。
「寡頭制」という言葉は一般の人々には理解できないと、一部の評論家や政治家は主張しているが、私はそうは思わない。圧倒的多数のアメリカ人は、毎日の苦闘を通じて直感的に理解している。いま私たちは極度の不平等を抱える国に暮らし、経済と政治は億万長者階級に乗っ取られているのだと。
なぜこの状況に陥ったのか、どうすればより良い方向へ変えられるかを理解することが、本書の目的だ。

三牧聖子「本書解説」

2026年現在のアメリカにおいて、サンダースが先駆者となった「民主社会主義」の政治家を求める声はかつてなく大きくなっている。長らくアメリカは、その豊かさゆえに、世界でも「例外的」に社会主義がない国と見なされ、自らもそのように自認してきた。しかし、こうした状況は根本的に変わりつつある。現在のアメリカは未曾有の格差社会だ。富裕層上位1割が富全体の7割近くを保有し、下位半数が保有する富はわずか3%にすぎない。……本書を読み終えたとき読者は、私たちのための政治を取り戻すために、今どのような行動が必要なのか、何ができるのか、明確に見通せるようになっているはずだ。


2026年9月8日発売
四六判並製、168ページ、1980円(税込)
書籍 978-4-86863-000-5

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