NHK 日本的メディアの内幕

職員数一万人を超える巨大メディア、NHK。税金でも広告でもなく、受信料で支えられているのは、政府と大企業から独立した報道と番組制作のため、のはずだ。だが、その内実はどうなのか。NHKを離れたジャーナリストが実態に迫る。2025年に開局100年を迎える「公共放送」の現在から、あるべき姿を問う。


もくじ

第1章 「指南書」問題
第2章 NHK政治部とは何か
第3章 NHKという組織、記者という集団
第4章 NHK理事とは何か
第5章 経営委員会とは何か
第6章 セイバンという職種
第7章 NHKにとって「クローズアップ現代」とは
第8章 記者クラブがある巨大メディア
第9章 佐戸未和さんの過労死


著者について

立岩 陽一郎(たていわ・よういちろう)
ジャーナリスト。大阪芸術大学短期大学部教授。ネットメディアInFact編集長として、ファクトチェックや調査報道に取り組む。1991年一橋大学卒業。放送大学大学院修士課程修了。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクに従事し、政府が随意契約を恣意的に使っている実態を暴き随意契約原則禁止のきっかけを作ったほか、大阪の印刷会社で化学物質を原因とした胆管癌被害が発生していることをスクープ。「パナマ文書」取材に関わった後にNHKを退職。『コロナの時代を生きるためのファクトチェック』(講談社)、『ファクトチェックとは何か』(岩波書店)など著書多数。

NHK 日本的メディアの内幕
2024年7月19日発売
四六判並製、208ページ、2000円(税別)
書籍 ISBN 9784911256084
電子書籍 ISBN 9784911256114


【イベント】7/14 ジャーナリズムの“器”をさがす

マスメディアは、ジャーナリズムの器として、もはや機能していない。
だが、事実を発掘して伝えていくジャーナリズムは、民主主義社会に欠かせない存在だ。
では、新たなジャーナリズムの器をどこに見出していけばいいのか?
地平社は、近く刊行予定の立岩陽一郎著『NHK 日本的メディアの内幕』の刊行を記念して、テレビ局、新聞社を”脱藩”し、新たな道を模索する三人が率直に語り合うトークイベントを開催します。
会場では立岩さんの新刊も先行販売します。ぜひお運びください。

登壇者
南 彰(琉球新報編集委員。元朝日新聞政治部記者)
國﨑万智(ハフポスト日本版記者)
立岩陽一郎(ジャーナリスト、大阪芸術大学短期大学部教授)

【日時】2024年7月14日(日)18時〜20時30分(予定)
【受付開始】17時40分
【場所】 NATULUCK神保町 8階会議室
    千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビルヂング8階
    ※神保町駅(A5出口)から小川町方面に靖国通りを歩いて徒歩3分


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