荻野 富士夫(著)
2026年4月発売
いま、〈魔力〉の源泉を解き明かす
教育勅語に盛り込まれた「国体の精華」の精神。それは半世紀近くを経て、戦争遂行のうえでもっとも強力な観念となった。「国体」の核心をなす八紘一宇などの理念が、いかに愛国・敵愾心を極限まで高めていったかを追究する。
もくじ
はじめに
Ⅰ 「国体」はどのように広まり、定着したのか 29
1 「国体の精華」の登場―一八九〇年代・一九〇〇年代
2 「国体」不可侵性の進行と異論・抗論―一九一〇年代
3 「国体」観の広まり―一九二〇年代
4 「国体観念」涵養の高唱と空転―一九二〇年代末・一九三〇年代前半
5 天皇機関説排撃から「国体明徴」へ―一九三五年
Ⅱ 「国体」の魔力はどのように発揮・発散されたのか
1 「国体」の氾濫と席捲
2 教学錬成から皇国民教育へ
3 思想戦の跳梁
4 「八紘一宇」の旋風
5 日本法理研究会と「大東亜法秩序」
Ⅲ 「国体」は変わったのか、変わらなかったのか
おわりに
あとがき
参考文献
人名索引
事項索引
【著者】
荻野 富士夫(おぎの・ふじお)
1953年、埼玉県生まれ。小樽商科大学商学部教授を経て、2018年に定年退官、同大学名誉教授。専門は日本近現代史。主な著書に『戦前文部省の治安機能』(新装版、明誠書林)、『特高警察』(岩波新書)、『「戦意」の推移』(校倉書房)、『よみがえる戦時体制』(集英社新書)、『検証 治安維持法』(平凡社新書)、『治安維持法一〇〇年』(編、大月書店)、『治安維持法と「国体」 』(著、同上)など。

「国体」とは何か――教育勅語から八紘一宇まで
2026年4月発売
四六判並製、536ページ、4620円(税込)
書籍 978-4-911256-45-9
