【予約受付中】広島のともしび――原爆小頭症「きのこ会」と記者・秋信利彦

原爆被害者を守るため、自ら報道することを封じた反骨の記者がいた。報道と支援の狭間で揺れながらも当事者に寄り添い、核被害を告発し続けたジャーナリスト・秋信利彦と原爆小頭症被爆者家族の会「きのこ会」の60年の記録。

推薦 永田浩三(ジャーナリスト・武蔵大学名誉教授)
「自ら伝えることを封印し、小頭症の当事者や家族をメディア攻勢から守り、盾となろうとした記者・秋信利彦。昭和天皇への渾身の質問の背景に、どんな願いが込められていたのか。そして封印を解き、放送で伝えようとしたものは何だったのか。ジャーナリストだけでなく、核兵器の罪に思いを馳せる全ての人に読んでもらいたい。」


もくじ

第1章 秋信利彦と原爆小頭症
第2章 プレスコードと胎内被爆者報道
第3章 隠された原爆小頭症を暴いた秋信らの取材
第4章 きのこ会設立と認定への運動
第5章 きのこ会の会員たちとの絆と葛藤
第6章 きのこ会をとりまく社会との軋轢
第7章 秋信が封印を解いた二つの番組
第8章 昭和天皇記者会見での問いかけ
第9章 老いてゆく家族と支援の継承
第10章 「核」を問い続けたジャーナリスト


平尾直政
1963年広島県生まれ。中国放送でカメラマン、ディレクターとして主にドキュメンタリー番組を制作。報道制作局映像センター専任部長などを歴任し2024年3月定年退職。現在、広島大学大学院博士課程に在籍。取材を通じ原爆小頭症被爆者家族の会「きのこ会」の支援に携わり、2009年から事務局長を務める。


広島のともしび――原爆小頭症「きのこ会」と記者・秋信利彦核
2025年7月14日発売
四六判並製、312ページ、2400円(税別)
書籍 978-4-911256-27-5

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