【5/1発売】消えたい子どもたち――生きたいと思える社会へ
樋田敦子(著)
2026年5月1日発売
手放したかったのは、自分を傷つける日常
瀕死のかれらを「生き抜けさせた」もの
「なぜ、生きていかなければいけないのか」――若者みずから、そう問わざるをえない社会。希死念慮を抱えた子どもが増えつづける、その背景を、当事者の声から結んでゆくルポルタージュ。
コロナ禍以降、おとなの自殺率は低下しているのに、未成年の子どもたちの自殺率は過去最高を更新しつづけています。10代の死因のトップが自殺となっている国は、G7諸国でも日本のみ。
その背景にあるものを探るとき、かそけき声を拾い集めることには、多くの困難が伴います。
本書の登場人物たちは、「消えたい」日常をなんとかサバイブし、いまという時間の糸をつかんでいる人たちが中心。そこから、子どもたちの生きづらさの原因を少しでも描き出せないか――。
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「昔では考えられなかった未来を生きています」
子ども、若者と呼ばれる年齢は過ぎたけれど、サバイブして生きている人たちの声を、いま「消えたい」と感じている人たちに届けたい。そのため、人物に寄ったルポルタージュを心がけた。
この本が、子どもを含めた誰かの、生き延びるための選択肢を、ひとつでも増やすことができたらと願う。(「まえがき」より)
【目次】
まえがき
序章 どうしたら生きていけるのか教えてください
希死念慮を持つ子どもたち
17年間消えない自殺願望
第1章 家族に翻弄されてきた
虐待で自殺を選択せざるを得なかった
30年間ヤングケアラーをしてきた
「予期せぬ妊娠」の陰で
自死した親を持つ子ども
第2章 理解してもらえない生き方
彼女と手をつなぐことさえも
字が読めなくても、できる
食べることが恐怖になるとき
ニコイチの孤独
薬が止められない
死にたいと、なんでも試した思春期
薬物を使っている自分を受け入れられない
第3章 入管が夢をあきらめさせた
サッカーの選手になりたい
非正規滞在だから大学に通えない
配偶者は日本人なのに
第4章 学校という空間で
「死にたい」と言う小学生
指導死
終章 見えてきた希望
こども家庭庁の対策
16回以上の入院歴
あとがき
著者について
樋田 敦子
(ひだ・あつこ)ノンフィクションライター。明治大学法学部卒業後、新聞記者として日航機墜落事故、阪神淡路大震災など、おもに事件事故、司法の報道現場に立つ。その後、フリーランスとして多くのメディアで、女性や子どもたちをテーマに取材・執筆。テレビ、ラジオの構成ほか、女子短大教員も。著書に『女性と子どもの貧困』『東大を出たあの子は幸せになったのか』『コロナと女性の貧困2020-2022』(大和書房)など。認定NPO法人CAPセンター・JAPAN理事。

消えたい子どもたち――生きたいと思える社会へ
2026年5月発売
四六判並製、208ページ、1980円(税込)
書籍 978-4-911256-46-6

