いま、私たちのコミュニティや生活を揺るがすリスクの多くは、目に見えません。
パンデミックを引き起こすウイルスも、社会的な不正の多くも、
不可視だから、やっかいです。
だからこそ、事実を発掘するジャーナリズムや、その意味を掘り下げるアカデミズム、
そしてそれらを伝えていくメディアが大事なのだと思います。
民主主義のインフラとしての独立したメディアを、
私たちは立ち上げたいと思います。
熊谷伸一郎
略歴
熊谷伸一郎(くまがい・しんいちろう)
1976年8月生まれ。フリージャーナリストを経て2007年、岩波書店『世界』編集部に参加。2018年7月から2022年9月まで同誌編集長をつとめる。
在職中の17年間に2000本以上の雑誌企画を担うとともに、単行本や新書、ブックレットなどを30冊以上担当。『世界』編集長在任中、3年連続で販売部数・定期購読部数を伸ばすとともに、調達見直しや残業削減などの改革も進め、同誌の刊行を維持する。2023年7月、独立のため退職。
著書に『なぜ加害を語るのか』(岩波ブックレット)、『反日とは何か』(中公新書ラクレ)、『金子さんの戦争』(リトルモア)、『私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点』(合同出版)、坂本龍一氏らとの共著に『非戦』(幻冬舎)など。
趣味は読書とバイクと音楽。東京・八王子で妻と子ども3人と猫とともに暮らす。