月刊『地平』12月号(11月6日発売)


目次●
【News In-Depth】
・タイ-カンボジア紛争が可視化したもの——ナショナリズムと違法ビジネスネットワーク 外山文子(筑波大学)
・右傾化と政治的無関心とのはざまで——ポルトガル政治の変化 武藤 祥(関西学院大学)


特集1 加害と和解――東アジアの不再戦のために2

・この悲劇の共演者であれ 池田香代子(ドイツ文学翻訳家)
・戦後80年 極右化する政治、劣化する歴史認識 高橋哲哉(東京大学名誉教授)
・「戦争の記憶」から「記憶の戦争」へ——日本における記憶政治の現在 王広涛(復旦大学)
・長生炭鉱 遺骨と向き合う——戦没者の遺骨収容と戦後補償の現在 栗原俊雄(毎日新聞)
・中国人強制連行と和解 森田太三(弁護士)
・守るべき国家とは何か——不戦兵士・小島清文の記憶を受け継ぐ 遠藤美幸(不戦兵士を語り継ぐ会共同代表)
・日韓条約「無効」をどう考えるか——「韓国人民」の歴史意識から 太田 修(同志社大学)
・台湾人「慰安婦」の記録、アマーの中の日本——【連載 台湾・麗しの島だより(第18回)】栖来ひかり(文筆家)


・ジェノサイドに対する法的闘争——イスラエルを追及する南アフリカ 牧野久美子(アジア経済研究所)
・ガザへ船で向かう——出発からイスラエルによる拿捕、帰還まで 安村美香子(グローバル・スムード船団)
・揺らぐ「法の支配」をどう支えるか——国際司法裁判所と国際刑事裁判所 森岡みづほ(朝日新聞)
・イスラエルと国際社会への警告——ガザ・ジェノサイド報告書 根岸陽太(西南学院大学)


・醜悪な日本の私――統一教会とレイシズム 野浪行彦(作家)
・奪われた人生と尊厳を取り戻す――統一教会二世による提訴 藤田庄市(フォトジャーナリスト)


注目記事

・抵抗は続く——アメリカの大学でこの一年に起きたこと 大矢英代(カリフォルニア州立大学)
・虚飾の防衛イノベーション 軍事研究大国化の企てと内実 千葉紀和(毎日新聞)
・入管法は国際法に反している——控訴審で問われるものは? 神田和則(ジャーナリスト)
・【短期連載】実力行使の民主主義——高知パルプ生コン事件(2) 坂手洋二(劇作家・演出家)


好評連載
青木 理(ジャーナリスト) 日本の公安警察2025(第6回)警察全体の〝公安化〟 
内田聖子(ジャーナリスト) テック・ジャスティス——公共性と倫理ある人々の技術へ(第6回)データセンターの破滅的拡大
竹信三恵子(和光大学名誉教授) ルポ 無法労働——非正規公務員の荒野(第6回最終回)荒野からの脱出
仁藤夢乃(Colabo代表) 歌舞伎町で。(第6回)世界各地の実践と議論に学ぶ
尾崎孝史(写真家) ウクライナ通信(第18回)避難を強いられる人びと
今福龍太(文化人類学者・批評家) いくつものフォルモーサへ(第11回)像は島々をめぐる
石田昌隆(フォトグラファー) Sounds of the World(第18回)イランのマシュハドで民俗楽器ゲイチャクを演奏する男性


書評
・驚愕のいじめ事例群——『大日本イジメ帝国』 早川タダノリ(編集者)
・排他的ではない物語のために 磯前大地(くまざわ書店八王子店)

編集部のイチオシ新刊
読者投稿
編集後記


月刊『地平』12月号
2025年11月6日発売
A5判、240ページ、1100円(税込)
雑誌06053-12 ISSN2759-5358
デザイン=Boogie Design/DTP=月・姫、マーリンクレイン