地球と平和を考える総合月刊誌、2月号は1月6日発売です。
緊急特集は「韓国激動」
第1特集は「リッチに課税せよ」
第2特集は「食と資本主義」
ぜひお手に取りください。
●目次●
【News In-Depth】
オーストラリアはなぜSNSを禁じたか── 世界初の試みとその背景 杉田弘也(神奈川大学)
スーダンの「終わらない戦争」 栗田禎子(千葉大学)
気候変動と国際協議の現段階── COP29会議報告 小西雅子(WWFジャパン)
大統領による突然の非常戒厳令の宣布、それにつづく軍隊の議会への派遣、市民的自由や権利の制限、そして市民と議員の抵抗による事態の打開へと、2024年12月、韓国は激動した。この事態をどう見るのか、そして韓国の市民の動きから何を学び、どう連帯していくのか、特集する。
緊急特集 韓国激動
・李起豪(韓信大学) 戒厳令と韓国市民社会──変動から変革へ
・日下部元美(毎日新聞) 止められなかった大統領の独善
果てしなく続く物価高騰と増えない賃金、そして不安定雇用の広がりで、困窮する市民が増えている。総選挙後、焦点化した「103万円の壁」は、税制と私たちの手取り収入が直結していることを、あらためて可視化した。格差の是正と社会保障充実のために、今こそ富裕層への課税強化を次の焦点にすべきだ。
特集1 リッチに課税せよ
・宇都宮健児(弁護士) 【インタビュー】貧困の壁を突き崩すために
・諸富 徹(京都大学大学院) 「103万円の壁」の経済政策思想
・竹信三恵子(和光大学名誉教授) 「税金返せ」からの転換を──ジェンダー論から見る「103万円の壁」
食は、誰のものなのか。
私たちの生存に不可欠な食は、健康や環境といった価値ともまっすぐにつながっている。
だが、ひと握りの巨大企業が独占する食料システムが、それらのすべてを破壊しつつある。
いま、なにが起きているのか。
特集2 食と資本主義
・平賀 緑(京都橘大学) 私たちの食は、 なぜこうも不安定に、脆弱になっているのか
・安田節子(食政策センター・ビジョン21)【インタビュー】不自然な食──巨大多国籍企業によるグローバルな食の支配
・鳫 咲子(跡見学園女子大学) 子どもの貧困と食支援としての学校給食──選別的福祉から普遍的福祉へ
・関根佳恵(愛知学院大学)「よい食」のための公共調達──食料システムの全身治療のために何ができるか
注目記事
・会田弘継(ジャーナリスト)トランプ2.0政権の意味──右派による「階級闘争」
・川田篤志(東京新聞) 米軍武器生産の下請け化?──日米防衛産業協力DICASとは何か
・平良いずみ(ジャーナリスト)【シリーズ 米軍主権国家】沖縄の新たな米軍基地 浦添軍港
・楊井人文(弁護士)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か ──過剰な脅威に潜る官製ファクトチェック
・山田健太(専修大学)ジャーナリズムの拠点を構築するために
・長井 暁(ジャーナリスト) NHKの経営は正常化できるか──「かんぽ」問題文書開示訴訟の和解にあたって
・本田 宏(北海学園大学)迷走するドイツ—イスラエル批判を抑圧する言論環境とその形成
・山下泰子(文京学院大学名誉教授)女性差別撤廃委員会からの勧告──選択議定書の批准を
新連載
今福龍太 いくつものフォルモーサへ (第1回)詩人・の南への視線とともに
好評連載
小林美希 ルポ イバラキ(第2回) 地元政財界の強固なつながり
後藤秀典 ルポ 司法崩壊(第7回最終回)最高裁はどうすれば立ち直るか
尾崎孝史 ウクライナ通信(第8回)〝親ロシア派住民〟が語る半生と戦争
小笠原 淳 第三者の記(第2回)鹿児島県警との対話
樋田敦子 ルポ 消えたい子どもたち──生きたいと思える社会へ(第2回)「予期せぬ妊娠」の陰で
栖来ひかり 台湾・麗しの島だより(第8回)名前が話題となった台湾野球選手──「本当の名前」をめぐって
石田昌隆 Sounds of the World(第8回)エイジアン・ダブ・ファウンデーション
書評
柚木麻子 甘いときめき、歴史の苦味
東 琢磨 解き、問い、交信/更新する
森本浩平 個と場と本(第8回)不条理の中からの新たな才能
編集部のイチオシ新刊
読者投稿
編集後記
月刊『地平』2月号
2025年1月6日発売
A5判、240ページ、1100円(税込)
雑誌06053-2 ISSN2759-5358
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