著者:南 彰
2024年4月23日発売
新聞はもう本当にダメなのか
政治への忖度が横行し、部数が激減する中で内部から崩れる新聞メディア。次世代にどのようなメディア環境を構想すればいいのか。新聞に希望を再生することは可能か。元朝日新聞エース記者が考える「正しい新聞の残し方」。
もくじ
第1章 脱藩・朝日新聞
第2章 「一強」化する読売新聞
第3章 共犯者
第4章 フェイクの沼
第5章 批判を嫌う国
第6章 市民社会の幹を太くする
第7章 ボーイズクラブとの決別
第8章 原点回帰
対談(南彰・青木理)
推薦のことば
「報道に期待するのであれば、私たちは取材し報じることの困難にも目を向ける必要があるだろう。そのうえでなお、可能性を探ろう。新たな道に踏み出し、ジャーナリストの幅広い連帯を展望する南彰と共に」
上西充子 (法政大学教授)
「朝日新聞の花形エリート政治記者だった南彰氏による慟哭の書。
ここに書かれている多くの「絶望」は、朝日新聞にとどまらない、日本社会の問題だ。
大手メディアの記者たちは、この本を読んでこれからジャーナリストとしてどう生きていくか、自分事として考えてみてほしい」
林 香里(東京大学大学院教授)
著者について
南 彰(みなみ・あきら)
琉球新報編集委員、元朝日新聞記者。1979年生まれ。2002年、朝日新聞社に入社し、2008年から東京政治部・大阪社会部で政治取材を担当。2018年9月から2年間、新聞労連委員長を務める。2023年10月、朝日新聞を退職。11月から琉球新報で記者・編集委員。著書に『報道事変――なぜこの国では自由に質問できなくなったか』(朝日新聞出版、2019年)、『政治部不信――権力とメディアの関係を問い直す』(同、2020年)、『黙殺される教師の「性暴力」』(同、2022年)など。
絶望からの新聞論
2024年4月23日発売
四六判並製、216ページ、1800円(税別)
書籍 ISBN 978-4-911256-01-5 C0036
電子書籍 ISBN 978-4-911256-51-0 C0036