川崎 哲、浅野英男(著)
2026年5月発売
揺らぐ国是――日本の選択を問う
非核三原則とはなにか。その成立から今日までの経過を解説し、その意義と可能性を深堀りする初の入門書。核保有論さえ語られる今、進むべき道筋を市民社会の目線から捉えなおす。
紹介
核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則は、日本の「国是」とされてきた。それは、広島・長崎への原爆投下を経験した唯一の戦争被爆国である日本が核兵器は拒否するという基本姿勢を表明してきたものといえる。それは長く国民的な支持を集め、国際的にも評価されてきた。また、非核三原則は、専守防衛に徹することや軍事大国にならないことと並んで、日本国の安全保障政策における基本方針として定められている。これらは、過去の戦争の過ちをくり返さないと決意した平和憲法の精神を形にしたものであるということができる。
一方で、非核三原則は、日本国憲法に明記されているわけでもなければ、それ自体が法律でもない。それゆえ、政府が方針を転換し変更することも可能だ。実際、二〇二五年一〇月に高市早苗氏が首相に就任して以降、与党内で非核三原則の「見直し」が行なわれる見込みとの報道が出てきている。そのような状況を踏まえて、本書は、非核三原則の成立の経緯やその意義、問題点、さらに今後の課題を示すものである。 ――本書「はじめに」より
【著者】
川崎哲(かわさき・あきら)
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員、ピースボート共同代表。
浅野英男(あさの・ひでお)
核兵器をなくす日本キャンペーン・コーディネーター。

非核三原則――いま何が問われているのか(地平社ブックレット〈6〉)
2026年5月発売
A5判並製、80ページ、1100円(税込)
書籍 978-4-911256-49-7
