原発をとめた人びと――奥能登・珠洲 震源地からの伝言


もしそこに原発が完成していたら――

2024年1月の能登半島地震で被災した珠洲市は、かつて原発の立地計画を住民運動が撤回させていた。原発が予定されていたのは、まさに震源地だった――。最悪の事態を防いでくれた先人たちの取り組みを再現する、現地取材によるドキュメント。

反原発の住民運動が日本を救った!


もくじ

第1章 孤立集落の連携プレー
第2章 保守の町の「市民革命」
第3章 選挙、選挙、選挙――それは民主主義の学校だった
第4章 侮れなかった金の力――土地と人の心をめぐる闘い
第5章 「分断」の際で暮らす
第6章 守られた県知事の「約束」――政治カードになった原発
第7章 過去と未来からの警告


七沢 潔 (ナナサワ キヨシ)(著)

1957年生まれ。ジャーナリスト。中央大学法学部客員教授。NHKディレクターとして主に沖縄、原発、戦争に関するドキュメンタリー番組を制作。テレビ番組に「原発立地はこうして進む――奥能登・土地攻防戦」「ネットワークでつくる放射能汚染地図 福島原発事故から2カ月」。著書に『原発事故を問う』(岩波書店)、『テレビと原発報道の60年』(彩流社)ほか。


原発をとめた人びと――奥能登・珠洲 震源地からの伝言
2025年12月2日発売
四六判並製、240ページ、1800円(税別)
書籍 978-4-911256-37-4