地球と平和を考える総合月刊誌、9月号は8月5日発売です。
第1特集は「生きる砦を築く——生活保護から生活保障へ」
第2特集は「東アジアの不再戦のために」
第3特集は「ヒロシマ史論」
第4特集は「トランプ時代の気候正義」
ぜひお手に取りください。


●目次●
【News In-Depth】
・国際卓越研究大学が向かう道——「稼げる大学」という罠 光本 滋(北海道大学)
・台湾は脱原発を完遂できるか 鈴木真奈美(明星大学兼任講師)
特集1 生きる砦を築く——生活保護から生活保障へ

・いのちのとりでの再構築をめざして 尾藤廣喜(弁護士)
・生活を守る歴史的な最高裁判決——法廷で何が争われたのか 小久保哲郎(弁護士)
・貧困対策を前に進める 志賀信夫(大分大学)
・生活保護バッシングを「完全な失敗」として終わらせるために 稲葉 剛(つくろい東京ファンド)
特集2 東アジアの不再戦のために

・中国との対話を積み重ねる 河野洋平(元衆議院議長)
・中国の安全と東アジアの平和 加治宏基(愛知大学)
・なぜ日朝国交正常化が必要か 岡本 厚(元『世界』編集長)
・済州島四・三事件 記憶と向き合う 文京洙(立命館大学名誉教授)
特集3 ヒロシマ史論

・複数の「ノーモア・ヒロシマ」——提灯奉迎が再現された街から 植松青児(編集者)
・広島タイムライン事件——戦争の伝え方とメディア 宮崎園子(ジャーナリスト)
特集4 トランプ時代の気候正義
・気候危機の時代に、いま何をなすべきか 深草亜悠美(FoEジャパン)
・気候運動が迎えた転機——高まる権威主義と活動家の選択 アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評)
注目記事
・関西生コン弾圧事件の本質 永嶋靖久(弁護士)
・飢えか銃か——イスラエル軍によるパレスチナ人への「死の罠」 アハメド・アハメド、イプティサム・マハディ(共にガザ出身ジャーナリスト)
・イスラエル極右とガザ“戦争〟——「カハネ国家」への道 赤尾光春(国立民族学博物館)
好評連載
竹信三恵子 ルポ 無法労働——非正規公務員の荒野(第3回)「公僕」から「公奴」へ
仁藤夢乃 歌舞伎町で。(第3回)「家族の助け合い」という言葉が隠すもの
内田聖子 テック・ジャスティス——公共性と倫理ある人々の技術へ(第3回)接続は人権——生存と自由を賭けたネット遮断との闘い
今福龍太 いくつものフォルモーサへ(第8回)仮面のなかの「忘れられた」歴史
尾崎孝史 ウクライナ通信(第15回)海外からの支援者たち
栖来ひかり 台湾・麗しの島だより(第15回)ポテヒ——禁じられた台湾伝統芸能と移行期正義
石田昌隆 Sounds of the World(第15回)寺尾紗穂
書評
・現代日本の植民地主義との連続性を問う 李杏理(東京経済大学)
・押し寄せる歴史修正の波に抗して——映画『摩文仁』評 南 彰(琉球新報)
・言葉にならない言葉と向き合う 磯前大地(くまざわ書店八王子店)
編集部のイチオシ新刊
読者投稿
編集後記
月刊『地平』9月号
2025年8月5日発売
A5判、240ページ、1100円(税込)
雑誌06053-9 ISSN2759-5358
デザイン=Boogie Design/DTP=月・姫、マーリンクレイン