戦友会狂騒曲〔ラプソディー〕

遺族などの関係者でもなく、靖国神社にもむしろ違和感をもつ筆者が、なぜか老人たちの集まる戦友会の「お世話係」を担うことに。 ガダルカナル戦やビルマ戦を経験し、「強兵」として知られた東北・第2師団の戦友会で語られる苛烈な戦場体験。複雑な思いを持つ老人たちを脇に、「聖戦を戦った英雄」と持ち上げる保守系の若者たちが押し寄せてきて……。


もくじ

第1章 変調をきたす「戦友会」
第2章 若者たちの「来襲」
第3章 老兵、戦争のホンネを語る
第4章 「武勇伝」の裏側
第5章 戦友なきあとに
終章 不戦こそ慰霊


著者について

遠藤美幸(えんどう・みゆき)
1963年、秋田生まれ。イギリス近現代史、ビルマ戦史研究者。神田外語大学・埼玉大学兼任講師。不戦兵士を語り継ぐ会共同代表。日吉台地下壕保存の会運営委員。主著に『「戦場体験」を受け継ぐということ』(高文研、2014年)、『なぜ戦争体験を継承するのか』(共著、みずき書林、2021年)、『悼むひと』(生きのびるブックス、2023年)、『戦争のかけらを集めて』(共著、図書出版みぎわ、2024年)など。

戦友会狂騒曲〔ラプソディー〕
2024年7月29日発売
四六判並製、176ページ、1800円(税別)
書籍 ISBN 9784911256077
電子書籍 ISBN 9784911256572


Don't Miss

経済安保が社会を壊す

経済政策の「安保化」――専門知による批判

戦争ではなく平和の準備を

加速する戦争準備に抗うための論集。